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ブログで効果を出すには?

コンテンツマーケティング実践方法を解説

以前、「なぜコンテンツマーケティングが必要?どうすれば成果が出るの?」で、コンテンツマーケティングの重要性について解説しました。では、実際に、コンテンツマーケティングを実施する際には、どのような点に注意すべきでしょうか。コンテンツマーケティングで効果が出るまでには、長期的かつ継続的な取り組みが求められます。そのため、その過程ではさまざまな検討が必要となります。「企画はどうやって立てる?」「コンテンツはブログにするか、メルマガにするか」「効果はどのように測定すればよいのか」「ライターが気をつけるべきことは?」など、そこで本記事では、コンテンツマーケティングの実践方法を、ブログ制作を例に取りながら解説。施策を成功に導くまでの全体像を示します。

事前準備―「なぜ・誰に・何を・何のために」を明確化する

まずは、コンテンツマーケティングの事前準備です。事前準備では、コンテンツマーケティングにおける「なぜ・誰に・何を・何のために」を明確化し、効果的なコンテンツ制作を可能にする「土台」を構築しましょう。

なぜー目的の明確化

以前の記事でも述べた通り、コンテンツマーケティングの第一歩は「目的の明確化」です。「なぜ、コンテンツマーケティングに取り組むのか」という目的を明らかにし、取り組みの方向性を定めましょう。

目的の明確化には、自社の課題を探ってみるのもよいでしょう。「潜在顧客との接点がない」「サービスの認知度が上がらない」など、具体的な課題を明らかにすることで、どのような施策を行うべきかが浮き彫りになり、コンテンツマーケティングの目的も明らかになっていきます。

誰にーペルソナ、カスタマージャーニーマップの作成

目的を定めたら、誰に向けてコンテンツマーケティングを実施するのかを具体化します。この工程では、自社の顧客像となる「ペルソナ」の作成が有効です。

ペルソナとは、自社の顧客像として、顧客の特徴を、年齢や性別、職業、趣味などの属性ごとにまとめ、一人の人物として具体化します。ペルソナを作成することで、コンテンツマーケティングを誰に向けて行うべきかが明確になるとともに、社内のチームのメンバーとも顧客イメージを共有できるようになります。

何をーコンテンツの種類を決める

次に、制作するコンテンツの種類を決めます。コンテンツには、ブログやSNS、メルマガ、ホワイトペーパー、動画など、さまざまな媒体があります。それぞれの特徴や効果が異なるため、自社の目的やペルソナに適したコンテンツを選定するよう心がけましょう。

本記事は、コンテンツマーケティングの基本的な実践方法を解説することが目的のため、コンテンツのなかでも比較的取り組みやすい「ブログ」を例にとって解説していきます。

何のためにーKPIの設計

最後に、KPIの設計です。コンテンツマーケティングを何のために実施しているのかを定め、施策の方向性を固めるため、評価指標の優先順位を決めます。

重視するのは、ブログの訪問者数なのか、1記事あたりの閲覧時間なのか、リード獲得件数なのか。自社の目的に沿って評価指標の優先順位を決め、KPIを設定します。

コンテンツ制作―「分かりやすく、伝わりやすい」を目指す

事前準備を終えたら、コンテンツの制作に移ります。以下では、ブログ記事制作を「テーマ設定」「執筆」「CTAの設定」の3つの工程に分けて解説します。

コンテンツのテーマを設定する

コンテンツ制作の第一歩はテーマの選定です。ブログの場合、どのようなテーマで記事を制作するかを決めます。

テーマ選定のポイントは「顧客が知りたい情報は何か」を知ることです。先に明確化したペルソナ像をもとに、日常的な営業シーンで顧客からよく求められる情報なども考慮しながら、ブログのテーマとなるキーワードを抽出しましょう。

キーワードを抽出したら、SEO対策用の無料キーワードツールなどを活用して、検索ニーズを確認します。キーワードツールを用いると、あるキーワードに関連して検索されているサブキーワードも把握することができるため、より具体的で検索ニーズの高いテーマを見極めることができます。

分かりやすく、伝わりやすいコンテンツを制作する

テーマを決めたら、実際の制作に移ります。コンテンツを制作する際に最も注意すべき点は「顧客に分かりやすく、伝わりやすいコンテンツであるか」です。

例えば、ブログ記事を書く際には、簡潔な文章を心がけます。一文が長く、意味を取りづらい文章や難解な表現は避けたほうがよいでしょう。また、タイトルやリード文にはキーワードを盛り込み、端的に記事の内容を把握できるものを作成します。

コンテンツの内容と関連したCTAを設定する

コンテンツの制作時には、別のコンテンツやWebサイトへの誘導も意識しましょう。誘導先を設けることで、顧客とのコミュニケーションを1つのコンテンツで完結させることなく、より深いものにしていくことができます。

ブログ記事の場合は、記事の最後にCTA(Call To Action;ユーザの次の行動を喚起するリンク)を設定します。CTAはコンテンツの内容と関連したリンク先を選ぶのがポイントです。

分析・改善―「コンテンツマーケティングのPDCA」を確立しよう

効果分析を通じて、コンテンツの課題を抽出する

コンテンツを制作して発信したら、効果分析を実施します。

ブログの効果分析には、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールを用いるのがよいでしょう。事前準備の段階で設定したKPIを参考にコンテンツの効果を測り、課題を抽出します。

例えば、1記事あたりの閲覧時間が短い場合、「キーワードと記事の内容がマッチしていない」「記事の内容が分かりづらい」などの課題が考えられます。こうした分析を通じて、自社のコンテンツの改善点を見極めていきます。

担当チームを組成して、改善のPDCAサイクルを構築する

最後に、コンテンツの改善です。効果分析で抽出した課題をコンテンツ制作に反映し、改善効果を測定。さらに課題の抽出を行うといった工程を繰り返します。

コンテンツマーケティングにおいては「改善のPDCAサイクル」を構築し、効率よく回転させることが重要です。そのため、コンテンツマーケティングを実施する際には、担当チームを組成して、効率よく施策を推進できる体制を築くのがよいでしょう。

コンテンツマーケティングは小規模・低予算の企業でも実践できる施策

アメリカのプール施工会社River Pools and Spas社は、2008年のリーマンショックの影響を受け、広告費の大幅削減を余儀なくされます。当時、従業員は20名程度。わずかなリソースのなかで、同社はコンテンツマーケティングに活路を見い出しました。「顧客が知りたいこと」に焦点を当てて、ブログ記事を継続的に制作。その結果、自社のブログを30万回以上の視聴回数を誇るメディアに育て上げ、顧客成約率の大幅アップを実現します(※1)。

こうした例からも分かるように、コンテンツマーケティングは、適切な手法で継続的に取り組めば、予算や人員をかけずに効果を生むことができる施策です。これからコンテンツマーケティングに取り組む方は、コンテンツ制作に取りかかる前に、適切な手法やノウハウの取得から始めてはいかがでしょうか。

※1 River Pools and Spas
https://www.riverpoolsandspas.com/