=== === 導入事例制作ガイド・取材編|インタビュー取材成功のカギ – 株式会社トリゲート
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導入事例制作ガイド・取材編|インタビュー取材成功のカギ

導入事例制作の過程で大事な要素となる取材インタビュー。お客様からいただく限られた時間の中で、狙い通りのコメントや導入効果に関するエピソードを得ることができるかが最大のポイントとなります。本記事では、インタビュー前の準備を踏まえて、スムーズな進行と、効果のある導入事例を制作するための取材インタビューのコツについて紹介していきます。

お客様企業の会議室に入る際のチェック事項

取材先のとなるお客様企業には、訪問時刻の10分前を目安に集合しておくようにします。訪問するメンバーが揃ったら定時にお客様企業で受付を済ませます。インタビューの会場となる会議室に案内された際、最初にチェックすべきポイントがあります。

それは、今回取材に対応いただく方、つまり主に話をしていただく方の確認です。人数の確認はもとより、お客様の座る位置もその場で確認するようにします。インタビュー中にお客様の顔写真を撮影することを想定して、座る位置の背景に何もない白い壁がくるように調整します。よくあるケースが、背景に絵画が飾ってある、あるいは置物が置いてあるケースです。その場合、一時的に動かすことが可能かをお客様に確認したうえで対応します。そして、インタビューに対応していただく方が複数いる場合は、座る位置の適度な間隔をとるように座ってもらいます。

お客様を含む全員の着席位置が決まったら、お客様との名刺交換を行います。挨拶を兼ねて今回事例制作への関わりなどを確認しておくとその後の進行もスムーズです。

入室直後のチェックポイント

  • 取材対象者の着席位置の確認
  • 取材対象者の背景の写り込みがないことを確認
  • 名刺交換

【取材インタビュー開始前】お客様に事例制作の趣旨を共有

インタビュー開始前には、改めて今回導入事例を作成する自社の目的や狙いをお客様に伝えます。それに伴い、リーフレットやWebページといった制作物の種類や事例の活用範囲など、認識を合わせておきます。

そして、インタビューの流れや所要時間など、具体的な説明をしておきます。インタビュー自体にかかる時間は、およそ60分〜90分が平均的な時間です。その後、お客様の集合写真などの追加撮影をする場合も含めると、全体では1.5時間〜2時間程度を見ておくとよいでしょう(動画インタビュー撮影の場合はこれによりません)。

また、取材時の注意事項として、導入事例の原稿は、後日お客様によって校正・修正できることを伝えておきましょう。これによりインタビューの場では、リラックスして話してもらう環境を作るようにします。

インタビュー開始前に認識を合わせておくべきこと

  • 導入事例を作成する自社の目的
  • 制作物の種類(リーフレットやWebサイトでの掲載など)/活用範囲
  • 取材インタビューの流れ/想定する所要時間
  • 取材における注意事項

【インタビュー進行中】気をつけるべきポイント

インタビュー自体は、原稿を執筆するライターが進行するケースも多いでしょう。ライターは、事前に作成した質問案に沿ってインタビューを進行し、お客様の回答によって話を掘り下げながら情報を収集していきます。マーケティング/営業部門が取材に同席する場合は、一歩引いた立場でインタビューを俯瞰できるようになります。そのため、効果的な導入事例を制作するのに、以下のポイントに留意しておくと後の工程でもぶれることが少なくなるでしょう。

インタビュー中に心がけておくべきこと

  • 話の脱線に注意する
  • 話の滞留に注意する
  • 会話のバランスに注意する
  • あらかじめ想定していた情報が得られたか
  • 一つひとつの話に根拠となる情報が得られたか

インタビューの時間は限られています。取材の場が盛り上がることは良いことですが、導入事例のテーマとかけ離れた話で脱線してしまったり、同じような話題で時間をロスしてしまったりする状況は、後の導入事例の制作において、中身が薄いものとなってしまうリスクがあります。また、複数の方にインタビューをするケースで、ある一人の方が中心に話していて、別の方の発言がほとんどない場合、インタビューの質問を満遍なく多くの方に振り分けます。さまざまな角度からお客様の声を掲載することで、導入事例としての信頼性が高まるでしょう。

また、インタビューを終える前に、当初オリエンなどで想定していた情報が得られたか、得られた一つひとつの情報に裏付けがとれているのかを確認することも重要なポイントです。

【インタビュー終了後】制作スケジュールを共有する

インタビューが終了したら、制作における流れやスケジュールについて、お客様と共有・確認するようにします。制作した原稿を、お客様にいつ渡すことができて、いつまでに確認してもらえるのかを確認します。ユーザ企業の確認作業は、場合により事業部門のみならず、広報部門のチェックが必要なことがあります。こうしたケースでは、ユーザ企業の原稿確認期間を長めに想定しておく必要があります。

また、制作する導入事例のレイアウトの段階で必要となるユーザ企業の「ロゴデータ」も依頼しておきます。導入事例の記事中で掲載したい図版などが必要な場合も、併せてユーザ企業に確認しておきます。

なお、制作する導入事例のレイアウトにより集合写真が必要であれば、インタビューが終わったタイミングで撮影を行うようにします。

まとめ

導入事例のインタビューは基本的に1回です。インタビューは、多くの関係者がスケジュールを調整して行われるため、「聞くべきことや確認すべきことはその場で解決する」というスタンスが大切です。また、インタビューの後は制作に入るため、同席する制作会社ともその後の進行に問題がないか、認識を合わせておくとスムーズです。