=== === 導入事例制作ガイド・準備編|取材当日までに押さえるべきこと – 株式会社トリゲート
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導入事例制作ガイド・準備編|取材当日までに押さえるべきこと

ユーザ企業に導入事例インタビューの承諾をもらえたら、取材当時に向けて準備を進めていきます。その準備は、主に制作会社への情報共有やお客様との調整になりますが、抜けがあるとインタビュー当日でお客様であるユーザ企業に迷惑がかかってしまいます。本記事では、インタビュー前にマーケティング/営業担当者が何を準備しておくべきか、そして取材をうまく運ぶためのコツを紹介していきます。

事例インタビュー承諾後、取材当日までにするべきこと

ユーザ企業から導入事例インタビューの承諾をもらえたら、実際の取材日に向けて着実に準備を進めます。ここでは、マーケティング/営業担当者の立場から、取材当日まで準備しておくべき内容を紹介し、それぞれ詳しく紹介していきます。

取材当日までにするべきこと

  • 取材日時の決定
  • 取材場所と取材内容の確定
  • 取材対象者の確定
  • 事例のテーマとなる資料の収集と整理
  • 制作会社へのオリエン実施
  • 質問案の作成
  • ユーザ企業へ質問案の共有と取材当日の確認

取材日時の決定

取材依頼書に基づいて、ユーザ企業と実際の取材日を調整します。ユーザ企業の都合を優先に考えながら、取材に同席するメンバー、そして取材運営を委託する制作会社スタッフの日程調整も行います。日程調整のポイントは、候補日を3つ程度挙げて依頼することです。これにより、取材に多くの人が参加する場合も日程が合わせやすくなります。掲げた3つの候補日で調整がつかなかった場合は、改めてまた別の候補日を3つ出して再度調整しましょう。

また、取材に要する時間は、インタビューと写真撮影を含めて1.5時間〜2時間程度です。動画で撮影する場合は、当日の準備に時間がかかるため、3時間程度みておくなど注意が必要です。

取材場所と取材内容の確定

取材日の調整と同時に行いたいのが、取材場所と取材内容の確定です。事例インタビューの多くはユーザ企業のオフィスで行われます。インタビューを実施する会議室をあらかじめ予約してもらうことを忘れないようにします。

また、取材の内容も決めておく必要があります。事例インタビュー中に取材対象者(インタビュイー)の写真撮影は事前に承諾をとっておく必要があります。その場合は、「広めの会議室」「白い壁があるような会議室」を依頼するとよいでしょう。これは、インタビューでの写真撮影にカメラマンが動き回ることができるだけのスペースが必要ということ、取材対象者の背景に白い壁を利用することで、クオリティの高い仕上がりにするためです。

また、制作する導入事例のレイアウト内容やパターンにもよりますが、必要であれば取材日と同じタイミングで、ユーザ企業のオフィス外観の写真や、ユーザ企業を紹介するための商品を撮影しておくとよいでしょう。ロケーションによって撮影可否があるので、あらかじめユーザ企業に依頼をしておき、認識を合わせておくことが重要です。

このように、取材当日にインタビューのみなのか、インタビューとともに写真撮影をさせてもらうのか、取材自体は対面ではなくリモートなのか、あらかじめ決めておきユーザ企業と認識を合わせておきます。

取材対象者の確定

事例インタビューの成功・失敗を分ける重要なポイントは、取材対象者(インタビュイー)として誰に話してもらうのかということです。導入事例において、一般的に課題や経緯から、導入の様子、導入後の効果まで、一連のフェーズに携わっている人に依頼するのが望ましいです。

なかでも、製品・サービス導入の決済者やマネージャーの立場の人と、実際に導入の現場で活躍している立場の人の両方に取材対応をしてもらえると、導入事例ストーリーとしては、多面的に訴求ができて高いクオリティの導入事例を作ることができます。

また、ユーザ企業のなかで異動などの理由から、導入当初と導入完了時で担当者が変わってしまっているケースも存在します。その際は、極力二人にインタビューに答えていただけるように調整しましょう。難しい場合は、当時の案件の資料を探してもらうなど、導入当初から完了までの様子を話してもらえるように尽力します。

事例のテーマとなる資料の収集と整理

取材当日の日時と場所が決まったら、今回の事例取材のテーマとなる資料を集めて整理します。ユーザ企業との初めての打ち合わせから、提案、契約、導入、納品・検収に至るまで、活用した資料を集めるようにします。ユーザ企業への提案資料、製品・サービスの資料などがこれにあたります。

制作会社へのオリエン実施

事例取材に向けて収集した資料を、委託する制作会社と共有します。その資料をもとに、今回の導入事例インタビューの趣旨や具体的な製品・サービスの内容や特徴、ユーザ企業に評価されたポイントなどを事前に制作会社に伝えます。

なかでも重要なのが、自社がこの事例を制作し営業ツールとして活用するにあたって、制作会社に訴求したいポイントを伝えておくことです。自社が導入事例を活用するのに、制作した導入事例が、新たな集客のきっかけとなり、ひいては顧客化するツールとなり得るからです。制作会社とは、認識の齟齬が起きないように、この時点で不明な点や懸念点があれば解消するようにしておきます。

また、取材当日の同行者の確認、集合場所・時間の確認も忘れないようにしましょう。

制作会社へのオリエンで押さえておきたいポイント

  • ユーザ企業の事業内容
  • このユーザ企業の導入事例を制作することになった理由・経緯
  • 導入製品・サービスの概要と特徴
  • ユーザ企業に評価されたポイント、喜ばれたこと
  • 自社がこの事例を通して伝えたいポイント
  • 取材日時・取材対象者・その他同行メンバーの確認
  • 当日の集合場所と時間の確認

質問案の作成

制作会社へのオリエンを終えたら、その内容をもとに制作会社に取材当日の質問案を作成してもらうようにします。

質問案の作成は、基本的にオリエンで得た情報をもとに、製品・サービスの導入における時系列に沿って作成することが多いです。時には、ユーザ企業の経営戦略の取り組みのなかで採用された製品・サービスなどは「導入前の課題」が明確にならないケースも存在します。あくまでオリエンでの導入背景や経緯を優先的に取り入れながら、質問案を作成していきます。

質問案の基本的な構成

  • 導入前の課題
  • 導入のきっかけ
  • 導入の経緯
  • 導入効果
  • 今後の展望

ユーザ企業へ質問案の共有と取材当日の確認

制作会社から上がってきた質問案を社内で確認します。問題ないようなら、取材前にユーザ企業に送付しておきます。質問案は、取材日から起算して1週間前までに送っておくことをおすすめします。お客様に対して当日どんなことを質問するのかを認識してもらうとともに、お客様側でもインタビューへの準備期間が必要となるからです。これにより、取材当日もスムーズに進行することができるようになります。

まとめ

事例取材をうまく運ぶためのポイントは、何といっても用意周到であることです。インタビューで獲得したい情報の精査や、製品・サービスの導入当時の資料収集、制作会社との情報共有、ユーザ企業とのコミュニケーションなど、広範にわたり綿密に対応することで、取材当日で予期しないトラブルを回避することができます。こうした取り組みから、クオリティの高い有意義な取材インタビューにつながっていきます。