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Googleの検索順位を決定づけるアルゴリズムの更新情報として配信されるコアアップデート。日々多くのアップデートを繰り返すなかでも、核となる部分を更新する情報で、これまで検索順位にも影響が出るケースも見られました。本記事では、過去のコアアップデートの履歴や背景を知ることで、今後のSEO対策への対応を取りやすくするための情報を提供します。
Googleコアアップデートの変遷
検索順位に影響を与えるような大規模なコアアップデートは、年に2~4回ほど行われるとされています。これまでのコアアップデートについて、その変遷を見てみましょう。
2012年以前
2012年以前のGoogle検索は、「被リンク」が最も重視されていました。自社サイトに対して外部からのリンクがどれほど多く貼られているかが評価の対象となっていました。しかし、この評価方法の背景のもと、被リンクをまとめて販売するSEO業者が現れました。SEO業者が顧客サイトにリンクを貼るためだけの粗悪なページが出始め、内容がほとんどないページが検索上位に上がってしまう事態となってしまいました。
2012年
無意味な被リンクが横行したのを受けて、「パンダアップデート」「ペンギンアップデート」が行われました。2012年以前の被リンク中心の評価方法を見直し、内容がない被リンクが貼られたWebサイトにはペナルティが科されるようになりました。
2013〜2014年
「充実したコンテンツとはどのようなものか」といったユーザ視点の検索性について検討されるようになりました。そのなかで重視されたのが、ページのボリューム(文字量)です。その後、サイト管理者がむやみに文字量を増やすケースも見られるようになりました。
2015〜2017年
2015年〜2016年、Googleは検索エンジンのアルゴリズムに「ランクブレイン」というAIの実装に踏み切ります。これにより、検索するユーザの意図をより細かく把握できるようになり、人間が目視でページを把握してユーザの問いに答えるような検索結果を返すようになりました。
2018年
「WELQ」という健康メディアが、根拠のない情報を掲載して炎上した事件を覚えているでしょうか。この事件を受けて、Googleは医療や健康、美容分野のキーワードについては、厚生労働省などの公的機関や病院などのページを優先的に上位表示する措置をとりました。加えて、投資や金融、財務に関するキーワードも、専門機関が上位に優遇されるようになるなど、いわゆるYLYM(Your Life Your Money)と呼ばれる分野にも影響が及びました。
2019年
BERTアップデートと呼ばれる自然言語処理に優れたAIの実装によるアップデートが行われました。これにより、Googleがよりページの情報を正確に認識し、検索結果を表示させるようになったとされています。
2020年
2020年5月のアップデートで大きな順位の変動がありました。このアップデートでは、ネットビジネス系のアフィリエイトブログが順位を下げ、一方で2018年に影響を受けた医療機関系サイトが順位を上げる結果となりました。
2021年
「ページエクスペリエンスアップデート」というアップデートが実施されました。「コアウェブバイタル」と呼ばれる、Webサイトの読み込み速度や表示の安定性に関する指標が導入されたアップデートが行われました。
2022年
これまでGoogleの検索における評価基準としてE-A-T(専門性 権威性 信頼性)と呼ばれるものがありましたが、2022年の末に、E-E-A-T(経験 専門性 権威性 信頼性)に変わりました。コンテンツ制作において、人間の「経験」や「実績」が重視されるようにシフトしています。
「Google検索の基本事項」に見る検索エンジンの順位が決まる仕組み
SEO対策を考えるうえでは、「内部施策」「コンテンツSEO」「外部施策」の3つを中心に、施策を実施してくことが効果的です。これらのベースとなるのは、ユーザに対して価値あるコンテンツ、良質なコンテンツを提供することにあります。Googleは、サイト管理者向けに「Google検索の基本事項」を公表しており、検索における考え方やガイドラインを示しています。
今後も「E-E-A-T」と「コアウェブバイタル」の傾向は続く
Googleのコアアップデートは、これまで紆余曲折の変遷があったにせよ、ガイドラインに準拠してクローラビリティを高めながら、ユーザ視点でコンテンツ制作に臨むことが重要となります。
ユーザにとって、ページがわかりやすいものになっていることが重要で、文字数や被リンクの数によるものよりも、質が重要という流れは今後も変わらない見通しのようです。
つまり、E-E-A-T(経験 専門性 権威性 信頼性)をユーザにしっかりと伝えられるコンテンツづくり、そしてコアウェブバイタルを良好に保つことが今後のSEO対策でも有効に働くのではないでしょうか。